電力各社の収支決算
下記の記事が出ている。
電力各社、底なし経営悪化の様相 原発停止で火力燃料費かさむ 9社決算まとめ
産経ニュース: 2011.7.29
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/110729/biz11072922380037-n1.htm
現在の円安・ドル高がどのように評価されているのかよくわからないので,今後経営悪化するかどうかはわからない。
また,日航などと同じように,経営努力が大幅に不足しているのではないだろうか?
いざとなれば,民事再生によって出直しをするくらいのつもりでやれば,どうにかなるだろうと思う。
非常に高額の役員報酬等を維持し,不要な役員を多数抱え,無駄な出費を重ね,余りある遊休資産を放置し・・・まるで放漫経営の田舎企業と同じだ。
赤字なら株主配当をゼロにし(←そもそも配当できない。),役員報酬をゼロにし(←天下りを受け入れてもよいが,名誉職扱いとし,無給とする。),宣伝広告費もゼロにし(←そもそも独占企業なので宣伝広告をする必要性が全くない。),バブリーな遊休資産を売却するくらいのことをしてから,今後の見通しを述べるべきだと思う。
なお,下記のような記事もある。
関電、巨額赤字に陥る可能性も
産経ニュース: 2011.7.28
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/110728/biz11072822510037-n1.htm
この記事に書かれていることが正しいと仮定すると,関電のビジネスモデルとは,そもそも,「原発を使って大量に発生させた電力を浪費させて売り上げをあげる」というモデルであることになる。
一見もっともそうだが,買い手が無限に購入額を増加させるのでなければ成立しないビジネスモデルだ。そのような前提が成立し得ないものであることは説明を要しないだろう。無限連鎖講と同じで,いつか必ず破綻するビジネスモデルだと断定することができる。
このことは,仮に日本が産油国であり燃料費がゼロに近い国だと仮定してモデルを構築した場合でも全く同じだから,原発を稼働できないから収支が悪いという論理には何らかのまやかしがあるということができる。
要するに,企業として存在し得ないものを存立させようとするところに根源的な問題がある。
電力に関しては,すべて国営化するのが望ましい。そこまでいかなくても,全国で2社程度に統合してしまえばよい。または,発電と送電を完全に分離した上で,1つの発電所ごとに別会社になるように細かく分割してしまえばよい。
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