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2011年7月28日 (木曜日)

サイバー冷戦

下記の記事が出ている。

 China vs. U.S.: The cyber Cold War is raging
 CNN: July 28, 2011
 http://money.cnn.com/2011/07/28/technology/government_hackers/

私見である「戦時と平時が常に共存する状況」の理論が現実にそうであることを示す記事であると言える。これまでの,普通の法理論では全く通用しない。法学の教科書を全部破り捨てて書き直さなければならない。

なお,「サイバー戦」だけでは説明できない課題も急激に増えると見込まれる。

例えば,LulzSecの主要な構成員であるとの容疑で英国の田舎にあるシェットランド島に住む18歳の少年が逮捕されたことは既に書いた。

 英国:国際的なハッカーグループの一員である疑いで,シェットランド島の18歳の少年が逮捕される
 http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2011/07/18-95cd.html

この報道は,もちろん中国にも届いているはずだ。そして,なにごと世界一であることをめざす中国の無数の優秀な青少年が,世界一のハッカーの栄誉を獲得すべく,世界中のありとあらゆるサイトをハックし,破壊しまくることになるだろう。

インターネットベースでビジネスや政府機能を実現する時代は終わった。

別のことを考えなければならない。

私見は既に何度か提供してきたが,現在のところ,特に反応はない。

それもそうだろう。何しろ,インターネットベースのシステム構築しか学んでこなかったのだから,どうしたらよいのかわからず途方に暮れるエンジニアしかいそうにない。まして,政府担当者はそうだ。既存の技術や知識を覚えることしかしてこなかった大きなツケが回ってきている。

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