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2011年7月11日 (月曜日)

米国:暗号化されたPCにパスワードを入力させてそのPC内のファイルを読めるように強制する行為は,連邦憲法に定める自己負罪の禁止に反するか?

下記の論説が出ている。現実に係属中の刑事事件に関するもののようだ。

 Prosecutors Demand Laptop Password in Violation of Fifth Amendment
 EFF: July 8, 2011
 http://www.eff.org/press/archives/2011/07/08

日本流に言えば,「自白の強要」とほぼ同じと考えて良い。

なお,日本の警察でも米国の警察でも,令状に基づいて押収したPCの暗号を解読することは刑事訴訟法上許されると考えられる。上記の記事で問題にしているのは,捜査官が捜査活動の一部として自分で暗号を解読するのではなく,被疑者(被告人)にパスワードを入力することを強制することが法的に可能かという問題だ。

[追記:2013年1月2日]

関連記事を追加する。

 Ban on demanding Facebook passwords among new 2013 state laws
 REUTERS: December 31, 2012
 http://www.reuters.com/article/2012/12/31/us-usa-laws-idUSBRE8BU08D20121231

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