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2011年7月29日 (金曜日)

米国:大学での遠隔授業における個人識別のためにバイオメトリックIDが導入されるようだ

下記の記事が出ている。

 Biometric Signature ID Enters Into Student Authentication Technology Partnership with Pearson eCollege
 PR.com: July 29, 2011
 http://www.pr.com/press-release/342065

現時点で存在している大学の遠隔授業等では,個人識別が全くできていない。

IDとパスワードの入力だけなら他人でもできるからだ。

その結果,単位や学位の不正取得が容易にできてしまうことになる。

このことは,インターネットベースでの能力検定試験等でも同じだ。

そういうわけで,日本でも生体認証技術を導入しているところが全くないわけではない。

しかし,韓国のハッキング事例などをみていると,安易に生体認証技術を導入した場合,とんでもない事態が発生し得ると考えられる。なぜなら,IDとパスワードだけなら変更可能だけれども,DNAなどの生体要素を変更することは不可能だからだ。もちろん,盗み出された生体情報の悪用を阻止する方法はない。

要するに,生体認証技術は,生体データがハックされないということを当然の前提にしている。

しかし,情報セキュリティの基本としては,全部ハックされても対処可能であることが絶対的な要求事項となるはずだ。

国民番号の導入を急ぐ人々は,ここらへんのことをどう考えているのだろうか?

私は,私なりの考えをもっているが,誰も聞きに来ないので教えない。

来年になったら,ロースクールの授業で,熱心な学生にだけ教えようと思っている。


[このブログ内の関連記事]

 韓国:大手ポータルSK Communicationがハックされ,3500万人分もの個人データが奪われる
 http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2011/07/sk-communicatio.html

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