AppleのiOSとGoogleのAndroid上のゲームアプリについて,特許紛争が発生
下記の記事が出ている。
Angry Birds maker Rovio sued over app patents
BBC: 22 July 2011
http://www.bbc.co.uk/news/business-14245047
一般論だが,今後,スマートフォン上のアプリに関する特許紛争が増えるだろうと思われる。
クラウドベースのアプリケーション提供サービスでは,根元のアプリについて差止命令や暫定的差止命令(日本では利用禁止の仮処分)が出ると,利用者が何千万人存在しようとと,一斉に利用不可能な状態が発生する。
これはこれでコンプライアントな状況というべきなのだろうが,問題は,そのような場合に,利用者に対しては何も補償がないということだ。免責約款がある。ただし,利用者が消費者である場合には,消費者にとって著しく不利な条項は無効なので,訴訟を提起すれば損害賠償金の支払を受けることができる。
全てのベンダは,特許侵害や著作権侵害のない完全に適法なサービスを提供すべき法律上の義務がある。
ただし,小額の場合,訴訟提起が実際にはなされにくいという問題がある。
日本ではクラスアクションの制度はないが,米国の訴訟請負ファームに依頼して米国でクラスアクションを提起してもらった上で,日本の利用者はあとからクラスに参加して損害賠償金や和解金の分配を受けるという形式での訴訟ビジネスが成立可能かもしれない。
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