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2011年6月12日 (日曜日)

富士川河口断層帯の評価見直し

下記の記事が出ている。

 富士川河口断層帯 東海地震と連動の可能性
 産経ニュース: 2011.1.31
 http://sankei.jp.msn.com/science/news/110131/scn11013108260002-n1.htm

これまでの日本においては,電力会社など大企業や政界からの圧力があったかどうかは知らないが,地殻や地質等に関する調査・研究が大いに歪められていたし,まともなことを発言するとたちまち「冷や飯食い」の扱いにされてしまうことがしばしばあった。だから,誰でも彼でも研究費欲しさに御用学者化してしまったし,その結果,防災に関する基礎データがでたらめなものばかりとなり,原発関連訴訟や大規模開発関連訴訟等において裁判所も騙され続けてきたのだ。

断層の問題を含め,地殻の問題を考えるときには,最先端の科学を用いなくてもおおよその見当をつけることができる。

何万年もの地球の歴史によって形成された結果としての地形を素直に見れば良いのだ。

例えば,地殻の弱い部分は,当然のことながら崩壊しやすいので,比較的大きな河川となりやすい。だから大きな河川の河口近辺には大規模な断層や破砕帯が隠れている可能性が比較的高いと言える。そして,最も大事な点は,そのような場所に限って原発が建設されているということだ。

そのような場所では,通常の耐震強度の何倍もの強度を考慮しなければならないし,最先端の耐震ビルが完全に倒壊してしまう程度の非常に大規模な地震が来ても地上構築物が破壊されないように様々な工夫をしなければならない。

ただし,建物等の強度を高めても物体としての人間の強度が高まるわけではないので,非常に強い地震によっても破壊されない建物内にいる人間が安全である保障は全くない。このことは,例えば,多少の砲弾を受けても壊れないで戦闘を続行することができるだけの能力をもった強力な戦車であっても,その中で操縦している兵士は「なまみの人間」なので,衝撃や熱によって簡単に死亡してしまうことがあることを想像すればよく理解することができる。そして,このことはまた,原発施設に関して言えば,建屋の耐震性が確保されたとしても,建屋の内部にある設備や配管の耐震性や安全性については全く保障されないということをも意味している。

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(余談)

3月に富士宮市周辺で発生した地震は,東日本大震災と連動するものであることは疑う余地がない。地震学者は承認しないかもしれないが,フォッサマグナから東側の本州全体が大きく動き続けているからだ。従来のような「本震」と「余震」を分けて考える考え方は誤りであり,何年かにわたり継続する大規模かつ広範囲な群発地震のようなものとして理解するのが最も正しい。

そして,このことは,富士宮市で発生した地震が,将来間違いなく発生するであろう東海地震とも関連するものだということを示していると考えている。

神奈川県西部~静岡県は危険だ。

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