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2011年6月25日 (土曜日)

東京電力福島第1原発事故から約1年後の太平洋の放射能濃度予測

下記の記事が出ている。

 太平洋の放射能濃度、昭和30年代の3分の1 原子力機構が1年後予測
 産経ニュース: 2011.6.24
 http://sankei.jp.msn.com/science/news/110624/scn11062423360004-n1.htm

はっきり言って,この予測結果を算出した原子力機構の人々の感性は完全に狂っているとしか言いようがない。直ちに社会から消えてなくなってほしい。

下記のことをちゃんと考えれば,こんな馬鹿げた結果を出すことはなかっただろう。もし考えた上でのことだとすれば,何らかの意図に基づく欺瞞的かつ反社会的行為と断定せざるを得ない。人として許されないことをしていると評価すべきことになるだろう。

1) 世界各国が核実験を繰り返していた時代の放射線量の3分の1もの放射線量であるとの結論が正しいと仮定した場合,全世界の原爆実験により1年間に生じた莫大な放射線量を累積した値の3分の1ものとんでもなく多くの分量に相当する放射線量をちっぽけな原発の事故で出してしまっていることになる。しかも,この事故による放射性物質の流出はこれからも続くので,1年後には福島原発1箇所だけで30年代の1年分以上の放射性物質を出し続けることになるかもしれない。これは,とても恐ろしいことだ。要するに,数のマジックを駆使しており,評価をことさら低くすることしか意図していないものと断定できる。

2) 30年代の放射性物質の総量は安全だという仮定に基づいている。しかし,安全なはずがない。様々な難病奇病を含め,放射性物質に原因のある疾患は多数存在し得る。そのことを理解し,原子力の利用がいかに悪魔の行為であるかを深く悔いた上で,原子力機構が組織を解散し,全資産を投入して原爆病の研究と被害者救済にあてるというのであれば理解もできるし賛成もできる。しかし,「これくらいなら我慢しろ」という意味なのであれば,未必の故意による殺人に等しい行為だと断定することができる。

以上の2点に尽きる。

数字を上手に使ったごまかしが横行する時代だ。反社会的な行為が正当行為であるかのように偽装されている。裁判所もその数字に騙され続けてきた。数字のマジックでごまかそうとする人々は,裁判所と裁判官を心底馬鹿にし,愚弄し続けてきたのだ。

気をつけなければならない。

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