休止中の原発運転再開について内閣不一致
下記の記事が出ている。
経産相「原発の対策は適切」再稼働へ安全宣言
産経ニュース: 2011.6.18
http://sankei.jp.msn.com/life/news/110618/trd11061811230006-n1.htm
特に例外を設けず,全ての原発について安全宣言をしたようだ。
つまり,福島第一,第二原発も安全だし,浜岡原発も安全だと言っていることになる。
これでは内閣総理大臣の認識・発言と完全に矛盾している。
内閣不一致という事実を世間に明らかにするための大臣声明だと理解した。
ちなみに,原子力安全委員長は,これまでの安全基準が駄目だったことを認め,全面的に見直すとの発言をしている。その見直しはまだなされていないので,見直された安全基準に基づく再評価をすることもできないはずだ。つまり,上記の大臣声明は,原子力安全委員会を完全に無視し,経済産業大臣の一存で何でもやることができるという新方針の樹立を宣言するものでもあるとも理解した。
加えて,IAEAからの評価もまだ未定の段階だ。この段階で「安全」と宣言することは,世界的には許されることではない。日本は,IAEA(国連)から脱退することを高らかに宣言したものと理解する。
まことに力強い政府だと思う。
このレベルの力強さがあれば,リビア(カダフィ政権),シリア,北朝鮮等とも対等に外交をすることができるだろうと思う。心強い限りだ。
なお,下記の記事が出ている。
福島第1、汚染水浄化システム停止 運転再開見通し立たず
産経ニュース: 2011.6.18
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110618/dst11061809070009-n1.htm
| 固定リンク
コメント