Eye-Fiカード
下記の記事が出ている。
A Camera, a Card, a Connection
New Yrok times: June 1, 2011
http://www.nytimes.com/2011/06/02/technology/personaltech/02pogue.html
要するに,Eye-Fiカードとは,仮想のカード型メモリのことであり,デジカメや携帯で撮影された写真データは,Eye=fiカードに記録されているように見えるけれども,実際には無線通信でつながっているWeb上のストレージや自分のPC等のディスク内に記録される仕組みということのようだ。
無線通信できない環境ではもちろん利用できない。
特に震災時などでは通信回線が輻輳するため,利用不能または非常に困難となることが予想され,せっかく撮影した貴重な写真がどこにも記録されないで終わってしまう可能性がある。
他方で,盗撮行為等に悪用された場合,カメラ内には物理的な記録用カードが存在しないことから,犯行の発覚を隠蔽するための便利な仕組みとして悪用される危険性もあるだろう。同じことは産業スパイ等でも言えることだと思う。
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コメント
furunosさん
コメントありがとうござます。
Eye-Fiカードに物理的な記憶領域があることは,本文で引用した記事の中にも書いてありますね。
ただ,物理的な記憶デバイスとしての利用は他のカード型メモリ装置と同じなので,Eye-Fiカードに固有の特徴だとは考えておりませんし,考えてはいけないとも思っております。
Eye-Fiカードの固有の特徴は仮想カードであるということに尽き,その機能はアプリなどのソフトウェアによっても当然実装可能です。要するに,Eye-Fiカードとは,物理デバイスを指すのではなく,機能またはサービスを指すと考えるのが理論的には正しいと考えております。
ただし,「Eye-Fiカード」という名が付けられた製品の性能について誤解を与えるかもしれないという意味では,ご指摘のとおりだと思います。ありがとうございます。
投稿: 夏井高人 | 2011年6月 7日 (火曜日) 10時03分
Eye-Fiカードは、内蔵メモリ(現製品では4GB、8GBです)+無線LANという構成です。そのため、内蔵メモリに保存した内容を無線LANを介して外部ストレージに保存することができます。したがって、「無線通信できない環境ではもちろん利用できない。」という訳ではありません。
ただし、Eye-Fiカードには転送完了後自動削除機能がありますので、「犯行の発覚を隠蔽するための便利な仕組みとして悪用される危険性もある」という点はあるかと思います。
投稿: furunos | 2011年6月 6日 (月曜日) 17時12分