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2011年5月 9日 (月曜日)

W3C:サーバを介さないでブラウザ間で直接に通信できるようにするための標準規格を策定する見込み

下記の記事が出ている。

 W3C、ブラウザ間のリアルタイム通信に向け規格策定へ
 CNET Japan: 2011年5月9日
 http://japan.cnet.com/news/business/35002447/

この規格に基づく仕組みが実装された場合,ネットの世界の少なくとも一部は,一気にサーバ型(パブリッククラウド型)からクライアント型へと移行することがあり得る。現在のPCはそれを可能にするだけの力がある。

関連各企業は,ビジネスモデルの一部変更を検討しなければならなくなるだろう。少なくとも,平行して幾つかのオプションを検討し続けなければならなくなることは確かだ。

他方,法律問題としては,より侵害的な方法を用いないと児童ポルノのブロッキングなどができなくなることも確実だ。

興味深い。

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コメント

Ikegamiさん

基本的には,Operaを国際標準化しようとする動きなのではないかと思っているのですが,今後どのようになるのか予測できない部分があり,よくわかりません。技術的な要素というよりは政治的な要素が大きい出来事だと思います。

政治的な狙いとして一番大きいのは,中東諸国や中国等で,政府によるサーバレベルでの検閲や傍受をすりぬけるための仕組みを正当化するということにあるのだろうと思います。米国としては,米国政府による検閲や傍受ができなくなってしまうと困るので,現時点で,国際標準としてイニシアチブを握っておく意味があるのじゃないでしょうか?

技術論それ自体としては,従来から研究されてきたPETs(Privacy Enhancing Technologies)の延長上にあるものだと理解しています。

ただし,ITジャーナリズム受け止め方としては,P2Pが国際標準として公認されるといったような面が注目されているようです。

私は法律家ですので,法的な側面としての様々な課題について検討しています。

投稿: 夏井高人 | 2011年5月10日 (火曜日) 06時32分

既に、Operaは、BitTorrentをサポートしています。さらに一体化が進むようなイメージなのでしょうか。

投稿: Ikegami | 2011年5月 9日 (月曜日) 16時21分

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