もし茨城県沖~千葉県沖で巨大津波が発生したら
このところ比較的マグニチュードの大きな地震が連続して発生している。震度はそれほど大きくないが,巨大地震の前兆である可能性はある。
福島県沖~茨城県沖で東日本大震災を上回る規模の地震と津波が発生する可能性が示唆されている。その可能性は,既に「想定」の中にあると言える。
福島県沖・茨城県沖で巨大地震が発生するおそれ
http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2011/05/post-b748.html
しかし,福島県~千葉県では,そのレベルの想定をもとにした物理的防御が全くない。
もし本当にそのレベルの大震災が発生した場合,その結果として生ずる被害は,3月11日の東日本大震災を更に上回る可能性が十分にある。
福島県~茨城県の海岸にある原子力施設の中で破壊を免れることのできるものはただの一箇所もないだろう。
このような海岸部での被害は誰にでも連想することができるだろう。
その連想に基づいて心の準備をすれば良い。
しかし,普通の人は「想定」しないことかもしれないが,私が特に注目しているのは,もし巨大な津波が発生するとすれば,それが利根川を遡上する可能性だ。
その場合,霞ヶ浦の水門が破壊されてしまい,津波が霞ヶ浦を遡上してしまうことはほぼ間違いないと思われる。それだけではなく,利根川の護岸を乗り越えて津波が襲来する地域は相当広範に及ぶ可能性を否定できない。現在の護岸は,大津波の襲来を全く想定しないで構築されている。
そのような水没する可能性のある地域には,最悪の場合,上野~土浦間の常磐線沿線のほぼ全域が含まれるだろうと推定している。
この区域内で海抜10メートル未満のところは基本的に危険なので,死にたくなければ,今から安全な避難場所を確認しておく必要があると思われる。海岸から相当離れた場所ではあるけれども,約1500年くらい前の時代以前には海の底だったことを忘れてはならない。そして,大規模な地盤沈下が相当広範囲で生ずる可能性も否定できない。
以上のような「想定」は,かなりの確度をもって容易に可能なことなのだが,誰も言わないので私がこのブログに書くことにする。
なお,以上は,「想定」に過ぎないから,現実にはそれ以上であることもそれ以下であることもあり得る。
微々たる被害で終わることを神仏に祈るだけだ。
[このブログ内の関連記事]
防災計画に役立つ地図
http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2011/05/post-e2aa.html
| 固定リンク
コメント