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2011年5月 9日 (月曜日)

偽造されたDNA鑑定による捜査の脅威

下記の記事が出ている。

 米名門大ラクロス部員を訴えたストリッパーの顛末は
 産経ニュース: 2011.5.8
 http://sankei.jp.msn.com/world/news/110508/amr11050818000004-n1.htm

一般に,マネジメント主体が「悪」である場合には,どんなに精緻なマネジメントシステムも「悪」の遂行のために寄与する強力な装置となり得る。

この事件では,捜査官がDNA鑑定を捏造したことが判明しており,日本の大阪地検特捜部検事による電磁的記録の改ざん事件と似た要素をもった類型に属する事件であるということができる。

一般に,科学捜査は,捜査官が「悪」でない場合には,自白の強要等を避けながら犯罪者を有罪にするための有用かつ合理的な手段であると理解されている。しかし,もし,裁判官が「捜査官は悪をなさない」と思い込み,捜査官が「悪」である可能性を全く考慮しないとすれば,このような冤罪事件の発生を阻止することができない。

危機管理の要諦はここにあり,全ての可能性を排除しないということに尽きる。

「そんな馬鹿な」と思う者は,危機管理の担当者として適切ではない。

テレビドラマや小説に出てくる科学捜査官等の主人公は,「正義の味方」であることが多い。それは,そのような人物として構成されているからそうなのであって,いわば,「悪」の要素を排除して構築された人工的なロボットのようなものだ。

現実の人間はそうではない。

コリン・ウイルソンが言っているように,人間の脳の片側半分には神が住んでいるけれども残りの半分には悪魔が住んでいると考えるほうが妥当だ。

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