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2011年4月25日 (月曜日)

玄海原発

下記の記事が出ている。

 玄海原発再開、佐賀知事が先送り「国の判断待つ」
 産経ニュース: 2011.4.25
 http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110425/lcl11042513240003-n1.htm

私見によれば,立地条件が極めて悪い。

もし大津波が襲来すると,施設全体が破壊されてしまう可能性がある。

また,施設全体の破壊に至らない程度のダメージであった場合でも,玄海原発のある半島先端部が島のように孤立してしまい,緊急対応をするための陸上の経路を確保できない可能性が高い。

どうしてこのような場所に原発をつくってしまったのかよくわからないが,現にこの場所に原発が存在することは事実だ。

そこで,最悪の事態を回避するため,直ちに廃炉とし,原子力燃料を抜き取って,安全な場所で最終処分してしまう必要があると思われる。

なお,万が一の場合,玄海原発から半径20~30キロくらいの範囲の土地が立入禁止ということになることがあり得るが,その場合,地域によってば,近隣住民などが九州から本州へ避難しようとしても,陸路での避難経路が断たれてしまう危険性があることを考慮に入れておくべきだろうと思う。また,西から東へ強い風が吹いた場合,玄海原発に隣接する唐津市のみならず福岡市全域が強く汚染される危険性があることも考慮に入れておく必要があると思われる。加えて,対馬海流の存在を忘れてはならない(対馬海流によって流された汚染水は,日本海に滞留し,日を追って汚染の濃度を高めることになると予想される。太平洋では拡散の効果を期待できるかもしれないが,日本海では期待できない。)。

ちなみに,このような問題点は,韓国にある全ての原発についても同様に言えることだ。どの国にあるものにしろ,日本海に面した原子力施設が事故を起こした場合の(国際的な被害の波及の程度を含む)被害の規模・程度は,福島第一原発の事故どころのものではなくなってしまう危険性がある。

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