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2011年4月20日 (水曜日)

普通ある放射線量?

下記の記事が出ている。

 北茨城市の「100倍」放射線量 中国やインドなどでは自然にあり得る数値
 産経ニュース: 2011.3.15
 http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110315/dst11031515390090-n1.htm

地中に天然の放射線物質等が含有されている地域では,確かに放射線量が多くなる。しかし,だから安全ということにはならない。そのような地域では,何千年もの間の淘汰を経て,放射線による突然変異(奇形など)の影響を受けにくい形質をもった人々だけが生き残ったと考えるほうが妥当だ。しかし,日本ではそうではない。

他方,核兵器を開発している国では,核兵器の開発過程や核実験等によって発生した放射線量の情報を正確に提供していない。逆に,ごまかしているところもある。本当は核実験の影響により放射線量が高くなっているのに,国民に対しては「天然自然なものだ」と説明しているような場合がその例だ。もちろん,この場合でも,「安全」でないことは間違いない。

更に,独裁主義の国等では,原子力関係施設等の事故が発生してもすべて隠蔽されてしまっている。国民には何も知らされない。それでも放射線量の数値は計測されてしまうので,「天然自然」と言ってごまかすことがある。

でたらめに惑わされてはいけない。

何しろ,「原子力関係の研究者には想定する能力がない」ということが福島第一原発事故という事実によって既に明確に証明されているのだから。

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