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2011年4月21日 (木曜日)

地盤沈下による不動産の消滅

不動産は,不滅ではない。

火山が爆発すれば吹き飛ぶし,溶岩流や火砕流に覆い尽くされると地下の一部になってしまう。地盤沈下があれば,川や海の一部となり土地ではなくなる。

要するに,土地は不滅の価値を持つものではない。

今回の被災地では,現実にそのようになっているところが多数ある。

 地盤沈下による冠水に注意 最大41センチ被害の宮城・石巻市
 産経ニュース: 2011.4.21
 http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110421/dst11042113230019-n1.htm

1メートル近く地盤沈下した地域では,波の力による破壊がひどくなるので,現時点では家屋等が残っていてもいずれ破壊されて消滅することになるだろう。

気の毒だが,自然の力に対して抗議してもはじまらない。

そして,今後の政策論としては,海抜10メートル未満の土地については,不動産として取引の対象とすることを禁止するようにする必要があるのではないかと思う。

なお,現在まで長年にわたり隆起傾向にあった土地では,警戒を要する。大きな地震により一気に大幅な地盤沈下が発生する可能性がある。隆起している土地は,逆に危ないのだ。


[このブログ内の関連記事]

 国土地理院: 被災地周辺の空中写真の詳細正射画像データの公開
 http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2011/04/post-3065.html

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