FBIが,汚染されたサーバやPCに強制介入することなどにより,Coreflood botネットを破壊
下記の記事が出ている。
U.S. Says It Shut Down Password Theft Network
New York Times: April 14, 2011
http://bits.blogs.nytimes.com/2011/04/14/u-s-says-it-shut-down-password-theft-network/
FBI Grabs Botnet's Wheel, Steers Into Tree
Tech News World: 04/14/2011
http://www.technewsworld.com/story/FBI-Grabs-Botnets-Wheel-Steers-Into-Tree-72269.html
FBI closes in on zombie PC gang
BBC: 14 April 2011
http://www.bbc.co.uk/news/technology-13078297
国家における「警察」という活動の概念が少し変化したのだと理解することができる。
上記のBBCの記事にもあるとおり,同様のことは既にオランダでも実施されている。
強制介入とは,個人や企業のサーバやPCに対して警察が強制的にアクセスをし,ターゲットとなるソフトウェアを破壊したり,特定の機能を無効化させたりするような活動を含む。いわば,契約していないのに勝手にやってきて私人のサーバやPC内を探索しまくり,そして,もし問題となるマルウェアが存在すればそのマルウェアを駆除する行為のようなものだ。
一般には,botネットを構成するサーバやPCをネットから強制的に遮断してしまうような活動が行われることが多い。このような活動だけが実行される場合,当該サーバやPCの内部に対する介入はなされない。
いずれにしても,今後,憲法訴訟が提起されることは必至だ。
[このブログ内の関連記事]
オランダ:botネットを遮断するために警察当局が無権限で第三者のサーバにアクセスしプログラムの書き換えを実行した行為の当否に関する議論
http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2010/10/bot-90b5.html
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