AppleのiPhoneによる利用者トラッキングについて,Appleはミステイクだと弁解し,トラッキングの事実を否定
下記の記事が出ている。
Jobs Says Apple Made Mistakes With iPhone Data
New York Times: April 27, 2011
http://www.nytimes.com/2011/04/28/technology/28apple.html
Googleのストリートビューによる無線通信傍受のときとまるで同じだ。
仮にAppleの主張どおりに故意によるものでないとしても,既にトラッキングデータをハックする方法が世界中に流布されてしまっている以上,位置情報を用いた機能をすべて停止するように仕様変更し,無償交換するのでなければコンプライアンスの要件を満たしていないことになるだろう。
今後,どの企業においても,本人の事前の明確な同意なしに位置情報の追跡につながるような機器類やアプリケーションやサービス等を提供することは鬼門だ。
ちなみに,こうなることが最初から予見できていたので,私はiPhoneや類似製品を使っていない。これまで政府関連の委員会等でもその危険性を指摘し続けてきたが,誰も真面目に受け止めてくれなかった。相当程度に思考能力が劣っているか,または,そのような感じの企業から資金提供を受け,嘘をつくことが職業になってしまっている人々ばかりということなのだろう。マスコミもまた同じ。
[このブログ内の関連記事]
米国:iPhoneにより位置情報がトラッキングされていたことについて,Appleが提訴される
http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2011/04/iphoneapple-02d.html
GoogleとAppleは,スマートフォンのトラッキングにより超巨大な位置情報データベースを構築しているようだ
http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2011/04/googleapple-91a.html
iPhoneは利用者の行動(物理的移動)を密かに追跡・監視している
http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2011/04/iphone-17d2.html
Android環境では,固有ID+ルータのアドレスの情報をゲットすることによりプライバシー侵害が容易に発生するとの指摘
http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2011/04/androidid-23bc.html
GPS携帯電話利用者の物理的な位置情報がハックされる危険性
http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2010/04/gps-b504.html
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