« データの測定を東電に頼っていてはならない | トップページ | 分散が分散になっておらず,実は単なる集中に過ぎない »

2011年3月28日 (月曜日)

各社ともWeb OSの開発に力を注いでいるが・・・

下記の記事が出ている。

 MS plans response to HP's webOS ... in 2013
 Register: 27 March 2011
 http://www.theregister.co.uk/2011/03/27/ms_service_os_planned_for_2013/

私の予測では,ネットワーク環境が非常に脆弱なものとなるだろうと思う。

1) 通信回線を利用できない環境では,OSが存在しないのと同じことになってしまう。例えば,今回の大震災のような場合には,PCが被災しないで温存されていても,OSの機能が欠落してしまうことから,単なるガラクタになってしまい,全く使えないという事態が発生し得る。

2) Web OSが攻撃を受けると,利用者全員が一斉に壊滅してしまう。Web OSを開発している企業はあまりにも自信過剰だ。絶対に攻撃を受けて問題を発生させることがないと主張しているのと同じことになるが,それでは,なぜWindowsは毎月のように重要な更新をし続けているのだろうか。Gmailの認証サーバはなぜハックされてしまったのだろうか。iOSでも何でもすべてそうだ。要するに,脆弱性のないOSなど絶対に存在しない。脆弱性のあるOSでもスタンドアロンで利用すればネット経由の攻撃を受けることはあり得ないのだが,Web OSでは,利用者全員が必ず全滅するという道理になっている。

3) Web OSの適法性を完全に保障することは無理だ。例えば,他社から特許侵害として暫定的差止命令がなされ,そのWeb OSのサービス提供が停止すると,その利用者は一斉に全滅する。

4) 絶対に倒産しないと保障できる企業はない。MicrosoftにしてもHPにしてもGoogleにしても,いつか必ず倒産する日が来る。死ぬことのない人間などいないのと全く同じだ。そして,これらの企業が倒産すると,その企業が提供するWeb OSの利用者も一斉に連鎖倒産してしまう可能性がある。

5) Web OSでは,すべての利用者のトラフィックをWeb OSサービス提供者が監視可能になり,その通信履歴を記録することが可能となる。そこでは,プライバシーも企業秘密も否定されているのと同然の状態になる。

要するに,Web OSは,それ自体として非常に危険なものであり,「悪」であると言える。事業継続性の観点からすれば,最悪と評価するしかない。

それでもなお,これらの企業は開発を続けることだろう。

防衛策としては,誰かが提供するスタンドアロン用のOSを利用するのが一番だと言える。世界には私見と同じような危惧感をもつ人々が何万人もおり,その中には極めて優秀な技術者も含まれる。

今後,急成長を期待できる企業は,そうしたスタンドアロン用のOSを提供する企業になることだろう。

|

« データの測定を東電に頼っていてはならない | トップページ | 分散が分散になっておらず,実は単なる集中に過ぎない »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« データの測定を東電に頼っていてはならない | トップページ | 分散が分散になっておらず,実は単なる集中に過ぎない »