米国:ウォルマートの6名の女性従業員が全ての女性従業員を代表して提起したクラスアクションが適法かどうかについての連邦最高裁の審理が大詰め
下記の記事が出ている。
Wal-Mart asks Supreme Court to deny class-action suit by female workers
Washington Post: March 27, 2011
http://www.washingtonpost.com/politics/wal-mart-asks-supreme-court-not-to-allow-class-action-suit-by-female-employees-alleging-discrimination/2011/03/25/AFTMXokB_story.html
もし連邦最高裁がこのクラスアクションを適法と認定した場合,米国市場最大規模のクラスアクションとなる見込みとのこと。
この事件に対する注目度は非常に高い。
たった6名の女性従業員が全従業員を代表して女性差別に基づく損害賠償を求めるクラスアクションを提起できるとなると,企業だけではなく連邦政府や州政府などほぼすべての組織において同様のクラスアクションが提起される可能性があり,その社会的影響ははかり知れないほど巨大なものとなると考えられているようだ。
[追記:2011年5月6日]
関連記事を追加する。
U.S. discrimination case may not go all Wal-Mart's way
Vancouver Sun: 27 April, 2011
http://www.vancouversun.com/business/discrimination+case+Mart/4682711/story.html
[追記:2011年8月24日]
関連記事を追加する。
Wal-Mart Wins Supreme Court Ruling In Historic Sex Discrimination Suit
Forbes: 6/20/2011
http://www.forbes.com/sites/jennagoudreau/2011/06/20/wal-mart-wins-supreme-court-ruling-in-historic-sex-discrimination-suit/
要するに,個別の案件として個々の労働者毎に対応すべきであり,クラスが成立しないという理由で原告らが敗訴になったということのようだ。
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