入学金等の取扱いなど
現在の状況下では,ATMや金融機関等を利用することができない地域がある。重大な被災地では,キャッシュカード等を持たない被災者が大量に発生している。金融機関の中には,本人確認ができれば一定額(10万円以下など)の範囲内で預金の払戻しに応ずるところもあるが,本人確認のための免許証等を一切もたずに着のみ着のままで逃げ出した被災者が大量に存在するし,仮に本人確認ができたとしてもそれだけでは解決できない問題が多々ある。
私は大学教授を本職とする者なので,大学関係についてちょっとだけ意見を書くことにする。
この春に入学する合格者が入学金等を期限までに納付できないおそれがある。在学者については学費についても同じ問題が発生するおそれがある。
そこで,私立大学だけではなく,国公立大学においても,事前に電話等で連絡のあった者については,入学金等の納付期限を猶予する運用を是非とも検討して欲しい。
更に,現在の混乱が4月以降も継続することが予想されるので,4月以降のことについても付言しておく。
私が利用している常磐線は不通区間が大規模に存在しており,私だけではなく子供達も通勤・通学ができない状態となっている。開通している駅までの間の主要国道は慢性的な渋滞が発生し,それを利用できる期待値は極めて低い。
そこで,4月はじめに入学手続や履修登録手続等をしなければならない学生について,事前に電話等で連絡があれば,手続の締め切り期限を猶予する扱いを是非とも検討してもらいたい。
文部科学省でも,是非とも検討してもらいたい。
加えて,被災者である学生について,奨学金等の取扱いについて,検討できることがあるのであれば検討してもらいたいと思っている。
| 固定リンク
« 物流の確保が急務 | トップページ | 節電 »
コメント