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2011年3月13日 (日曜日)

都市計画や防災計画において根本から発想を変更しなければならないかもしれない

今回の大震災の後,海岸線のかたちが大きく変化してしまった。

津波によって削り取られてしまったところや地番沈下で沈んでしまったところがある。

しかし,古地図をながめてみると,奇妙に古い地形に戻ったのではないかと推定されるところが少なくない。

要するに,長い時間をかけて少しずつ隆起していた場所が一斉に古い時代の高さまで戻ってしまった可能性はある。逆の場所もあるかもしれない。

また,埋立地などでは地盤が弱いため,大津波によって削られやすいということもあるかもしれない。

いずれにしても,今後は,古地図をよく調べた上で,埋立地については基本的に人間が住むのに適さない場所として行政的な規制を加える必要があるかもしれない。

これは,日本における臨海工業地帯という概念を根本から否定することになるかもしれない考え方だ。

もし両者を両立させたいというのであれば,海抜10メートル以下の土地においては,高さ10メートル程度の津波が来ても耐えられる施設を構築した上で,すべての建物を10メートル程度の人工地盤の上に構築するというやり方で対処するしかないのではないかと思う。この人工地盤は,もちろん,震度8程度の地震に十分に耐えられるものでなければならない。

都市計画や防災計画について根本的な考え方の変更が求められるし,古地図等を活用した防災アセスメントの研究を積極的にやっていかなければならないのではないかと思う。

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