電気自動車用電池の価格破壊
下記の記事が出ている。
日本の電気自動車優位を揺るがす一大事!
韓国バッテリーメーカー“驚愕”の価格破壊
ダイアモンドオンライン:2011年3月8日
http://diamond.jp/articles/-/11383
日本のメーカーが韓国に対して劣勢になってしまっている原因について,この記事の中では何点かあげている。
どれも根拠のありそうなものだ。
その中で特に注目したいのは,頭脳流出だ。韓国にも優秀な頭脳が流出している。
流出を許しているのは,経営の問題だと思う。
魅力ある職場でなければ,自分が活躍することのできる場を世界に求めるのは当然のことだし,その者の自由だからだ。
金銭面(給料や報酬の額)の問題かもしれないが,おそらくそれだけではないだろう。
大志ある者にとって,自分が尊重されていると実感できないことくらい辛いことはない。それを乗り越えて頑張り続けるタイプの人は大勢いる。しかし,より尊重されていると実感できる環境が準備されていれば,その環境へと移動することについての抵抗感は相当なくなってきてしまっているのではないか。
そして,そのような環境を提供してもらえるのであれば,韓国であれ中国であれその他どの国であれ,移動してしまうことに抵抗感を感じない人が増えていることは事実だと思う。
もちろん,その中には相手国または相手企業から利用されているだけであり,元の勤務先企業の機密情報を盗み出す手口として誘惑されるという場合もあるだろう。その場合,騙された元従業員が馬鹿だというだけでは済まされないほどのとんでもない損失が生ずることがある。
国の政策というレベルでも,「日本の優秀な若者を海外に送り出す」という政策をとるということは,当然のことながら,相手国またはライバル企業等を利する(=日本企業を不利にする)という結果を生じさせることになる。
日本が国際化するということは,このようなことも意味する。
これまでのような従業員に対する単純かつ機械的に平等な取扱いと滅私奉公的なやり方では,全くたちいかない時代になっているのだろう。
それを解決するのは,経営の問題だ。
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(余談)
本文で指摘したことは学問についても全く同じだ。
これ以上は書かない。
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(余談2)
EUの動きに注目すべきだ。
日本政府に対応を期待することは無理な状況にあるが,ダンピングとして制裁を加える可能性はある。
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