今回の原発トラブルの教訓を直ちに活かすべきだ
震度7程度以上の大地震が発生すると、予備電源装置が駄目になってしまうことがわかったことになる。
東北地方以外にも各地に原発が多数存在する。
日本では,いつどこで地震が発生しても不思議ではない。
したがって、すべての原発において、震度8程度以上の大地震でも予備電源装置及びそれに用いるための燃料タンク等が確実に機能するかどうか、自動的に処理をするためのコンピュータ装置等が破壊されないかどうかを直ちに点検・確認し、何か問題があることが判明したときには、可搬式の発電装置や給水装置等を追加して用意し、バックアップ制御システムを更に多重化するなど、直ちに危機管理マネジメントの見直しをすべきだと思われる。
なお,ディーゼルエンジン等の内燃機関は日常的に使っていないと内部が腐食して機能しなくなることがある。日常的に予備電源として利用するような運用にしておかないと,いざというときに全く役にたたなくなっている危険性がある。
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コメント
mauso様
コメントありがとうございます。
「震度8」は,マグニチュードの書き間違いではありません。意図的に「震度8」と書いています。
その意図を察していただければ幸いです。
パニックを避けるため,客観的な物理学上の数値等をあえて示していません。
投稿: 夏井高人 | 2011年3月14日 (月曜日) 06時49分
夏井先生
法科大学院でお世話になった者です。
先生は大変な被害に遭われたようです。私からもお見舞い申し上げます。
原発の抱えるリスクについて私も深く考えさせられました。
あと,揚げ足を取るようで恐縮なのですが,気象庁震度階級では最高震度は7なので,この記事の本文は「震度8以上」ではなく,「マグニチュード8以上」ではないでしょうか。
投稿: mauso | 2011年3月13日 (日曜日) 22時03分