« IPA:「セキュリティ担当者のための脆弱性対応ガイド」などを公開 | トップページ | AppleがiPad2を発表 »

2011年3月 2日 (水曜日)

英国:現在の電子政府システムはコストがかかりすぎるため,新たなシステムに移行すべきだとの報告書

下記の記事が出ている。

 Government IT use must change: Institute for Government
 BBC: 2 March 2011
 http://www.bbc.co.uk/news/uk-politics-12616777

これは,英国政府の電子政府システムに関する記事なのだが,日本国政府の電子政府システムの場合はどうなのだろうか?

非電子的処理よりも大幅にコストを削減できるとの意見により電子政府システムが導入されたのだが,その検証がなされているかどうかは不明。仮に検証がなされているとしても,国民にはその内容が全く明らかにされていないので不明。

ちなみに,電子化するとコストダウンすると強烈に主張していた人々は,最近,どこかに行ってしまったのか,さっぱり何も発言しなくなった。

************************************

(余談)

あくまでも一般論だが,自分に都合が悪くなると「知らん振り」を決め込んでも何も批判されないようなことがあちこちで繰り返されてきた。例えば,絶対大丈夫と豪語していてテレホンカードの導入を推進していた人々は,テレホンカードがたちまち偽造されてしまっても「知らん振り」をしていた。銀行のキャッシュカードのときもそうだし,パチンコカードのときもそうだった。住基カードでも同じことになるだろう。

分野が異なるけれど,企業年金の関係でもそうだったし,電子投票システム等でもそうだった。

しかし,これで良いのだろうか?

あとで批判されるのがいやなら,「絶対大丈夫」などと豪語しなければ良いのに,と思う。

ちなみに,様々な新プロジェクトが進められていた当時,「***というリスクがある」と私が指摘すると,「夏井さんはこの分野の素人だからね」とか「この分野の専門家は僕だよ」とか「余計な口だしするな」とか「今はこれが主流だよ。君の考え方は古い」とか,随分とひどく叱られたものだった。

その後,問題が発生して駄目になってしまった後,そのように叱った人々と出会うことが何度かあったが,その反応は一様に同じだった。視線をそらせ,絶対に私の顔を見ないのだ。

私は,彼らに対し,「それみたことか」と愚弄したり非難したりするつもりは全くない。誰にでも判断間違いはあるし,とりわけ未来予測は難しい。

しかし,悔しいのか後ろめたいのかわからないけど,とにかく二度と口をきかなくなってしまっているというのが事実だ。

|

« IPA:「セキュリティ担当者のための脆弱性対応ガイド」などを公開 | トップページ | AppleがiPad2を発表 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« IPA:「セキュリティ担当者のための脆弱性対応ガイド」などを公開 | トップページ | AppleがiPad2を発表 »