国の原子力政策は転換可能か?
下記の記事が出ている。
原子力政策の見直し、枝野氏同調
産経ニュース: 2011.3.18
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110318/plc11031823380064-n1.htm
結論として,できない。
なぜなら,電力需要を現在のままとする限り,原子力発電の代替手段が存在しないからだ。
解決策は一つしかない。
電気を消費するような仕事の仕方を改め,電力消費を大幅に削減することだ。
これまで機械によって奪われてきた単純労働を再び人間の手に取り戻せば,電力の消費が大幅に減る。不要な電気製品を製造しないことにすれば,家庭の中での電力消費も減る。
そのようにして需要を減少させない限り,原子力発電所をなくすことはできない。
要するに,「エコ」という名で進められてきた電化政策をやめることが最も重要だ。「エコ」は耳障りが良い言葉なのだが,要するに,単なる「電化政策」のことなのであり,その政策を遂行するためには原子力発電を更に増強しなければならないという誰が考えても当たり前のことを正しく理解しなければならない。
電気がないならないでどうにかできることが多い。実際,昔の人々はそうやって暮らしていた。
電気もまた希少資源の一種であると理解することが大事だ。
そのような希少資源を消費すべき場面について,その重要度に応じて考え直す必要がある。
[追記:2011年3月23日]
関連記事を追加する。
「原発ヒステリー」批判 イスラエルの学者
産経ニュース: 2011.3.22
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110322/mds11032221450009-n1.htm
[追記:2011年4月22日]
関連記事を追加する。
「原発、選択肢にない」豪首相、日本人の団結力に尊敬の念
産経ニュース: 2011.4.22
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110422/asi11042214190003-n1.htm
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見切りをつける勇気
http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2011/03/post-1133.html
自己過信を捨てよう
http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2011/03/post-a3ae.html
グリーンピースが,データセンターの活用拡大とそれによる電力の消費に反対
http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2010/03/post-182c.html
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