フランスの専門機関が,福島原発の放射線事故に関する詳細な情報を提供
フランスのフランス放射線防護原子力安全研究所(IRSN)は,英語と日本語で,福島原発関係のデータや資料等を公表している。
Earthquake and nuclear crisis in Japan
IRSN: 24/03/2011
http://www.irsn.fr/EN/news/Pages/201103_seism-in-japan.aspx
日本国政府(原子力保安院等)や東電から公表される情報よりもずっと信頼性が高い。
もしかすると,日本の東電や原子力保安院は,その能力が著しく劣っているのではないか?
能力が低いなら低いでかまわない。日本の普通の国民の中には非常に優秀な人が大勢いるのだから,ファクトデータさえ提供してもらえれば,ちゃんと解析し,検討し,理解することができる。
一般に,「ある職位や権限をもっているかどうか」と「理解力が優れているかどうか」とは,相互に全く無関係なことだ。どんな地位・経歴・職業・立場にあろうと,優秀な人は優秀だし,そうでない人はそうでない。実際,このブログの読者の中にも,私よりはるかに優れた人がいくらでもいる。
だから,無条件かつリアルタイムで全てのデータを公表し続けるべきだ。
************************************
(余談)
最近,若手の研究者が解説のためにテレビ出演する機会がやや増えたような気がする。
ベテランの研究者の頭の中には古い世代の原発に関する情報しかないだろうから,それよりはずっと良い。
実際,テレビを視ていると,若手の研究者の中には非常に優秀な人がいることがわかる。そのような人が解説するときは,その解説も極めてわかりやすい。
一般に,よく理解している人の解説というものは平易な日本語でわかりやすくなされるものだ。反対に,よく理解していない人の解説というものは日本語としても難解だし,ごまかしが多くてわかりにくい。
ただし,せっかく若手の研究者によってすっきりとした解説がなされているのに,頭の悪そうなアナウンサーがしゃしゃり出てきて台無しにしてしまうようなことが頻繁に発生している。やめてほしい。単純に「よくわかりました。ありがとうございました。」で締めくくるだけで十分なのだ。
あくまでも一般論だが,頭の悪い人の中には「自分が頭の悪い人間だ」ということを認識・自覚できないくらい頭が悪いことがある。
[このブログ内の関連記事]
米国:震災発生から2週間たっても正確な情報があまり開示されないことについて更に批判が高まる
http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2011/03/post-6dc7.html
| 固定リンク
コメント