福井県のもんじゅは大丈夫か?
下記の記事が出ている。
東日本大震災:福島第1原発事故 もんじゅ、非常時の検証を--文科省に県 /福井
毎日jp: 2011年3月24日
http://mainichi.jp/area/fukui/news/20110324ddlk18040761000c.html
もんじゅ器具製造元へ賠償請求も 装置落下で笹木文科副大臣
福井新聞: 2011年2月27日
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/nuclearpowermonjuresume/26589.html
日本海側の津波データ蓄積重要 福井で県原子力安全専門委
福井新聞: 2011年3月26日
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/earthquake/27150.html
関電3原発、津波想定「2メートル未満」 低さ際立つ
産経ニュース: 2011.3.25
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/110325/biz11032509120022-n1.htm
上記の記事の中では,もんじゅの事故で問題となった東芝製のクレーンのような機械のことに触れられている。
このクレーンのような機械と同じタイプの機械が福島原発でも用いられていることが気になる。おそらく,構造上,壊れて落下しやすいのだろうと思う。つまり,欠陥品だ。
この種の機械は重量が相当あるので,落下した場合,原子炉本体等を破損する危険性がある。
[追記:2011年3月28日]
関連記事を追加する。
高速増殖炉「もんじゅ」課長が自殺 トラブル復旧を担当、今月中旬から不明
産経ニュース: 2011.2.22
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110222/crm11022211260009-n1.htm
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コメント
高梨さん
コメントありがとうございます。
私は「予防法学」を中心として研究する立場にたっています。だから情報セキュリティの関係でも予測と予防を最大の目標としており,そのための研究手法の一つとして自ら多種多様な植物を栽培・観察し生態系の不思議について徹底的に研究を重ねてきました。大半の人は「遊びだろう」と思っていたでしょうけど,そうではありません。「遊びだろう」と評価するのは人の自由ですが,私に言わせれば,それは私という人間がどのような人間であるのかを知らないからであり,無知・無教養だからだとしか評価できません。
大学の講義では,学生にとって刺激的過ぎることばかり教えてきたかもしれません。しかし,いわゆる「ゆとり教育」で完全に欠落していたものを補うことは大学教員としての重要な任務の一つだと考えておりましたし,「当たり前のこと」をちゃんと教え,学生が将来社会人になったときに判断を誤らないように育てることも大切な職務の一つだと認識して,そのようにしてきました。
ただし,学生にとっては刺激的であっても,私にとっては常識の範囲内のことであり,特に驚くに値するものではありません。驚かないで冷静に受け止めるためには豊富な教養が必要です。だから,私は「教養を強要する教授」という姿勢を貫いてきました。
教養と言っても難しいことを意味しているわけではありません。むしろ,すぐには役にたちそうにない雑学の山を積み重ねることのほうが結果的には功を奏することが多いです。
「真の知性は巨大な雑学の山の頂にのみ宿る」
これが私の信念です。
即効性のある情報だけを効果的に集めるだけの最適化したやり方は,実は,最も脆弱で危険なやり方です。
学問に王道はありません。
これらのことは講義でも繰り返し教えてきたことです。それを思い出し,人生のための指針の一つとしていただければ幸いです。
投稿: 夏井高人 | 2011年3月27日 (日曜日) 04時33分
様々なことを少し調べて勉強するということを繰り返す程、授業中に先生がおっしゃっていたことを改めて実感します。「当たり前すぎるくらい当たり前」であることもよくわかってきます。
国民性とは関係ないと思いますが、「誰もが問題を認識して共有していながら、結局何もなされない」ということがよくある気がします。そして大概トップの人間だけが把握していないのが不思議です。これは人間の心理的なものも絡んだ、組織構造に内在する問題なのでしょうか。
抽象的なことですみません(笑)
投稿: 高梨 | 2011年3月27日 (日曜日) 02時43分