原発トラブルの影響で福島県にある電波塔が機能しなくなったことから,電波時計の自動調整機能が作動しなくなった
下記の記事が出ている。
電波時計、東日本で機能せず=大震災で福島からの送信停止
時事通信: 2011/03/16
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011031600927
電波時計の機能が喪失しても,通常は,普通の時計として機能することになる。ただ,時刻が自動調整されなくなっているということを忘れないで,常に時刻合わせを励行するようにしなければならない。
同様に,各種自動計測装置が電波時計の電波によって時刻を記録するタイプのものである場合,その精度に対する信頼性が一斉に喪失したことになる。
これもまた今回の原発トラブルによる教訓の一つと言えるだろう。
要するに,電波で集中管理する社会(ユビキタス社会)は極めて脆弱だ。
そもそも「ユビキタス」はカトリックの用語なので,憲法によって信教の自由が保障されている日本国において国が用いる用語としては不適切だということを最初から指摘してきた。もちろん,常にいやな顔をされてきたのだが,今でも言い続けている。中には「やおよろずの神という意味だ」という言う人もあるが,それでは逆に,一神教であるキリスト教徒の人たちに対してとんでもなく失礼なことだと思う。
それはさておき,無線デバイスについて,その利便性を否定するつもりはない。しかし,その危険性も正しく認識すべきだ。そのことについてはこれまでも何度も言ってきたしこのブログでも書いてきたことだが,今回の原発トラブルによって,そのことが象徴的に証明されてしまったと理解している。つまり,原発は素晴らしいパワーを出力することのできる夢の発電装置だ。そのことを否定するつもりはない。しかし,その巨大なパワーに正比例するだけの巨大な危険性もある。それを否定されては困る。頭でっかちで自信過剰の学者達は,安全装置によって制御できると考えていたのかもしれないが,人間のつくるものなので100パーセントなどということはあり得ない。そうした当然のことを当然のこととして謙虚に理解できる思考の健全性が必要だったはずなのに,そうではなかったということになるのだろう。
これらの問題以外についても,私は,従来から様々な事柄について問題点を指摘し,どうすればよいかを提言してきた。しかし,「極端だ」と批判されたり,あるいは,無視されてきた。
しかし,これで理解することができたに違いないと思いたい。
せっかく政権も変わったのだから,国は,基本方針を改めなければならない。
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(余談)
東京スカイツリーが完成すれば東京タワーの利用に余裕が出る。電波時計用の電波発信塔として使えないものだろうか?
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