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2011年3月31日 (木曜日)

防災服

政府関係者等が防災服を着用していることについては批判もある。

 民主党がお揃いの防災服新調 党内から「パフォーマンスしている場合か」の声
 産経ニュース: 2011.3.31
 http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110331/stt11033101390000-n1.htm

私は必ずしも反対ではない。

理由は2つある。

1) 東京直下型の地震発生の可能性が残されている以上,いつでも活動可能な服装が望ましい。

2) 背広にネクタイを着用していると,マスコミから必ず「現場が苦労しているのに・・・」と言った批判があるし,防災服を着用している場合の何倍もトラブルが発生する可能性がある。これは,非難のための非難に過ぎないのだが,時間が無駄だ。

だから,必ずしも反対というわけではない。

しかし,他方で,政府の人間が個人としてまとまったお金を義援金として拠出したという話題を見かけない。

だから,防災服を支給される者に対し,せめて防災服の値段相当額くらいは義援金を出すことを義務付けたらよいと思う。そうでなければ,単純に税金から支出して復興資金の原資となるべき国庫を若干なりとも減少させてしまうことになる。

なお,政党が支出する場合でも,その政党の資金の一部は税金から支出されていることを忘れてはならない。

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(余談)

防災服や作業服等の中には防災性がマイナスのものもあることに気をつけなければならない。

それは,石油を原料とする合成繊維でできているものだ。火災に弱く,火が燃え移った場合,焼死する危険性がある。

火災に強く,耐水性や保温性もある繊維としては,毛織物が比較的良いと思われるが,高価だ。

要するに,防災というものは,そもそもお金がかかるものだということを理解する必要がある。

他方,上着よりも実は靴のほうがもっと問題だ。

例えば,防災服を着用していても普通の革靴だと何の役にもたたない。

ガラスの破片や瓦礫が積み重なった場所で安全に逃げるためには,頑丈な靴底の靴でなければならない。

合成樹脂のスニーカーは耐久力が低いので駄目だ。

高級紳士靴の中には底が頑丈なつくりになっているものもあるけれども,これまた高価だ。

そこで,お勧めは,軽登山靴(トレッキングシューズ)だ。

災害時でなくても,東京では硬いコンクリートの階段を昇降する機会が多く,よく考えてみると毎日登山をしているようなものなので,常に軽登山靴を使うことが有用と思われる。

防災力の高い通勤・就労スタイルを確立しよう。

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