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2011年3月15日 (火曜日)

原発トラブルによるネット上のパニック

下記の記事が出ている。

 "Get out now": Japan nuclear crisis triggers online panic
 REUTERS: Mar 15, 2011
 http://www.reuters.com/article/2011/03/15/us-japan-quake-internet-idUSTRE72E2M020110315

危機に直面したとき,その人間の本質的部分が見えてくることがある。

もちろん,この私も弱き人間の一員だ。パニックにならないなどとは絶対に言わない。

だからこそ,可能な限り冷静に判断しようと努力する。

それでも,冷静さを欠いてしまうことはある。

人間には,自ずとそれぞれのキャパシティの限界というものがあるからだ。

一日でも早く,被災地の方々に安心して眠られる夜が来ることを祈る。

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コメント

高梨さん

民放1局でも,「デジタル放送では大量の情報を提供できる」がうたい文句だったはずだからできるはずだよねと皮肉を言いたくなりますが,現実には,テレビ局の情報リテラシが全体として相当低いようなので無理ですね。

また,民放各局の役割分担についてですが,緊急時はともなくとして通常の時期においては独占禁止法違反の問題が出てきてしまいます。

そこで,1つの局で複数のチャネルをもっているNHKの教育テレビ用のチャネルの利用を考えたわけです。

以前,このブログでも指摘しましたが,日本の新聞やテレビ番組は,「お弁当」なんだと思います。ミニサイズの卵焼きやら何やらが綺麗に詰め込まれていて衆人受けしやすくなっています。でも,マニアやオタクや専門家にとっては,どの部分をとっても不満足になります。

そこで,米国のように,1日中テレビショッピングばかりやっているチャネルとか1日中ニュースばかりやっているチャネルみたいな感じに特化する方向で考えたほうが今後のデジタル放送に向いたテレビ放送になるのではないかと考えたわけです。ただし,これまたテレビ局間の協定みたいなものでやると独占禁止の問題が発生しますから,あくまでも競争の中での淘汰という感じでものごとを進めないといけないはずなのですが,もし本当に競争すると全部倒れてしまうくらいどの局も脆弱であるところが厳しいです。現実には,「競争」という概念は,「なれあい」と「談合」と「事前調整(予定調和)」と「もたいれあい」で動いている日本社会に向いた発想ではないかもしれません。

放射線数値サイトがパニックを発生させた可能性は否定しません。しかし,マスコミ等が公開情報を活用せず,客観的な数値に基づかずに,つまらない感情的議論のために貴重な地上波電波を浪費していたことは罪なことだと思っています。また,現実の数値を無視し,ことさらに低い値の放射線値を前提とした報道ばかりしていた報道姿勢は,仮にパニックを避けるという目的があったとしても,決して許されるものではなく,震災が落ち着いた後には厳しく断罪されるべきものだと思っています。なぜなら,客観的に存在した数値は,結構高いものでしたが,それでも身体にたいしてさしたる影響があるとは思えないものだったからです。もし政府やマスコミにちゃんとした豊富な教養があり,即座に正しく判断する能力があったのであれば,むしろ正確な数値を常に情報提供した上で,その数値では身体に対する影響は無視してもよいかどうかを正確に報道することができたでしょう。そうすれば,逆にパニックを避けることができたと思います。

なお,今回のパニックは,千葉県の石油コンビナート火災の映像があまりにもなまましかったことに主要な原因があると思っています。あの映像を見れば,誰でもガソリンの供給がなくなるだろうと想像します。そして,政府が備蓄の取り崩しを決めるまでにあまりに時間がかかりすぎた。仮に備蓄のとりくずしを決定しなかったとしても,豊富に備蓄があることを正確に報道していれば,あれほどの買いだめが発生することはなかったでしょう。政府がバタバタしていたことに責任がないとはいえませんが,緊急時の対応に追われている政府に不足する部分を補い,パニックを避けるために石油備蓄量などについての報道を正しく検討することもマスコミの重要な義務の一部だと思っています。

要するに,普段から常に豊富な知識と教養を蓄積し続けているのでなければ駄目です。知識と教養の蓄積なしには,実際には何も判断できない人間になってしまいます。

というわけで,相変わらず「教養を強要する教授」をやってます。(笑)

投稿: 夏井高人 | 2011年3月16日 (水曜日) 04時02分

コメント有り難うございます。
学部時代に先生に鍛えられたので情報・状況に対して適切に判断をしていきたいと思います。
テレビ局は事項ごとに放送内容を完全特化すべきという意見にはいかがお考えでしょうか。
僕も昨日あたりから各地の放射線量を表示するサイトにアクセスが集中していることを認識していますが、これはテレビ報道よりも十時間以上素早い反応だったと思うのですが、一方で明らかにネット上でパニックを引き起こし、これが買い占め等を加速させたことも否定できません。

そこで、テレビ局間で協力して、東北地方の被災地の状況、安否確認、原発、計画停電、首都圏の交通情報、娯楽・教養等の放送内容を分担するという案が考えられます。

僕も資源配分上は最も効率的だと思いますし、視聴者がチャンネルを変えるだけで選択的に情報を手に入れることができます。
一方で、今後も(特に首都圏直下型の)地震が予想される中で、一つの放送局に特定の放送内容を特化させるのは、リスク分散の観点から大いに問題があります。また、公平性・客観性の維持に著しい問題も生じます。

しかし、完全特化ではなく一部特化して集約的に内容を担当させれば、効用は改善することが期待されます。実際、一部局の間で、暗黙的にこの流れが出てきているように思います。

投稿: 高梨 | 2011年3月15日 (火曜日) 22時38分

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