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2011年3月19日 (土曜日)

米国:中国及び韓国(政府,LG電子)からコンピュータ技術の移転に関して収賄があったとして,SECがIBMを訴追

下記の記事が出ている。

 IBM accused of bribery in China, South Korea
 Register: 18 March 2011
 http://www.channelregister.co.uk/2011/03/18/ibm_sec_bribery_south_korea_china/

おそらく,日本でも同じことがある。

適切に処罰するため,米国と同様の法制の整備を進めるべきだ。

法律がなくても,内部統制の問題として社内規則を見直すことは可能だろう。

ただし,多くの事例では,経営陣や決定権のある従業員に対する贈賄が行われるている。そのような場合,内部統制という方法は,不正行為を排除するためには機能しない。

一般に,トップが「悪」である場合には,内部統制システムは,「悪」を排除するためにではなく,「悪」を最適化するために機能する。

だから,内部統制だけでは絶対にうまくいかない。とりわけ,トップの判断に基づく不正行為に対しては,外部的な制裁としての罰則の強化が最も有効だと考える。

[追記:2012年12月7日]

関連記事を追加する。

 IBM、長期間の汚職調査の和解金1千万ドルを支払う 
 Morrison Foerster: 2011年4月7日
 http://www.mofo.jp/topics/legal-updates/tlcb/20110407.html

 IBM Agrees To Pay $10 Million For Bribing China, South Korea
 Huffington Post: March 18, 20122
 http://www.huffingtonpost.com/2011/03/18/ibm-sec-bribery_n_837796.html

 米IBM:中国、韓国での賄賂疑惑でSECと和解-1000万ドル
 Bloomberg: 2011年3月19日
 http://www.bloomberg.co.jp/news/123-LIABXD07SXKX01.html

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