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2011年3月17日 (木曜日)

GPSの補正が必要かどうかを早急に調査すべきだ

今回の地震の規模は非常に大きなものだった。

報道によれば,既に位置のずれが生じている地域があるということらしいが,その種の情報は主に重大な被害のあった地域を中心とするもので,しかもやや感情的な報道として伝えられることが珍しくないので正確性の程度をはかりかねる。

しかし,これだけの規模の地震が生じた以上,地域によっては当然南北または東西に少しずれてしまったところがあるに違いないと推測する。

ところで,現代の社会は,GPSを活用した電子機器により制御されている部分が少なからずある。

ところが,元のデータに狂いが生じているのに正確であると信じてそのような電子機器等を利用した場合,何らかのトラブルが発生する可能性を否定することはできない。

もちろん,カーナビが示す方向が道だと信じて進んでいったら川に転落してしまったというような事故が発生するとは考え難いが(←地震により道や橋などが破壊されているような場合を想定しているわけではない。),それでも何らかの支障が発生する余地はあり得ると思われる。例えば,セキュリティ関連の業務では何らかの支障が発生することが全くないとは言い切れない。

まだまだ余震が続いている中ではあるけれども,停電していない地域であればその地域の研究者や関連企業等と連携して,かなり広範囲で速やかに調査することは可能と思われるから,もし可能であれば調査を実施したほうが良いと考える。現在の政府の状況では,キャパシティが相当不足していると思われるので,民間ベースでとりあえずやっておくしかない。

また,精密な調査は落ち着いてからなされるだろうけれど,とりあえずの調査結果を得ることにより,今後の震災終息時期の予測などにも役立てることができるだろうし,また,今回の地震の規模を考える際にも参考とすることができるだろうと思う。


[追記:2011年3月18日]

関連記事を追加する。

 大地震で1日が短縮、軸の振動も変化
 ナショナルジオグラフィックス: March 17, 2011
 http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20110317002&expand#title

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