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2011年3月19日 (土曜日)

行谷佑一,佐竹健治,山木 滋「宮城県石巻・仙台平野および福島県請戸川河口低地における869年貞観津波の数値シミュレーション」

下記の論文が明らかにされていたのに,地震や津波の予防のために役立てようとするところが全くなかったようだ。もしこの論文が出てすぐに応急の手当てをしてれば,かなりの被害を防止できたのではないかと思われる。残念でならない。

 行谷佑一,佐竹健治,山木 滋
 「宮城県石巻・仙台平野および福島県請戸川河口低地における869年貞観津波の数値シミュレーション」
 活断層・古地震研究報告,No. 10, p. 9-29, 2010
 http://unit.aist.go.jp/actfault-eq/seika/h21seika/pdf/namegaya.pdf

なお,東北地方に限定しても,この貞観津波以外に大津波によって大きな都市や集落が消滅してしまった事例がいくつかある。歴史に残されているものもあれば,歴史には残されていなかったが近年の発掘調査等により明らかにされたものもある。

自然界で過去に起きたことは必ず再度起きる。しかも,そのサイクルは,意外と短い。

政策決定者や危機管理の設計者は,無教養な者であってはならない。


[このブログ内の関連記事]

 危機をイメージできない者には危機管理の設計などできない
 http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2011/03/post-d88b.html

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