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2011年3月27日 (日曜日)

1000万倍の放射線を予期できない?

驚いた。

 1000万倍検出、枝野長官「予期できぬ困難だ」
 産経ニュース: 2011.3.27
 http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110327/plc11032717110007-n1.htm

最善のシナリオしか想定していなかったのだろうか?

危機管理においては,最善のシナリオと最悪のシナリオを想定し,その範囲の中のどこに事実が該当した場合でも対応できるようにしなければならない。

これは常識だ。

そして,最悪のシナリオとは「原子炉の破損」なので,もっとひどい極端に深刻な状態まで想定しなければならない。

これは,国家の危機管理を担当すべき政府として,当然なすべき義務の範囲内にある。

義務を尽くしてほしい。

「期待値」だけでは事態を打開することはできない。

「期待値」と「事実」とは相互に無関係だ。なぜなら,期待値とは人間の主観的評価に過ぎないからだ。期待値は,その期待値を脳裏に浮かべる者の脳の中での現象としてしか存在せず,外界に客観的に存在するものではない。錯誤や錯覚や誤りも当然ある。

そして,「期待値」だけで判断するのなら幼児でもできる。

[追記:2011年3月28日]

関連記事を追加する。

 通常の「1000万倍」を「10万倍程度」に訂正
 産経ニュース: 2011.3.28
 http://sankei.jp.msn.com/life/news/110328/trd11032800460000-n1.htm

 Japan nuclear crisis: Radiation spike report 'mistaken'
 BBC: 27 March 2011
 http://www.bbc.co.uk/news/world-asia-pacific-12875327

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