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2011年2月25日 (金曜日)

英国:ロンドンの医学大学のデータベースがハックされ,その利用者に対し,児童ポルノ等のメールが送信される事件が発生

下記の記事が出ている。

 Met called after hackers send obscene emails from university database
 Guardian: 22 February 2011
 http://www.guardian.co.uk/technology/2011/feb/22/hackers-st-george-university

日本の文部科学省は,大学教員に関する業績情報等を何でもかんでも公開するように要求している。

業績それ自体は,もともと公開情報であることが多いので,それほど問題がないかもしれない。

しかし,今後,更に教員の詳細情報の公開が求められるようになると,大学の教員のデータを悪用した犯罪が多発するのではないかと懸念している。

情報公開それ自体を否定する気はない。

けれども,情報セキュリティの観点を抜きにした盲目的な情報公開は,単に「まぬけ」だというだけはなく,危険行為でさえある。

安全配慮義務違反を理由とする国家賠償訴訟を検討しなければならない事例も出てくるだろう。

以上のように私がブログに書いた以上,本日以降,予見可能性が発生したことになる。

将来,上記の国家賠償請求訴訟の代理人を担当するかもしれないと考えている弁護士は,この記事をコピーし,タイムスタンプ認証を得て保存しておくことをお勧めする。予見可能性の発生時期に関する重要な証拠となる。

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