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2011年1月26日 (水曜日)

英国:著作権管理団体の代理人としてファイルシェアリングをしていた者に対し損害賠償請求等を大規模を行っていた法律事務所が,サイバー攻撃と脅迫により,今後の業務遂行を断念

下記の記事が出ている。

 ACS:Law ceases claims against illegal filesharers
 Guardian: 25 January 2011
 http://www.guardian.co.uk/technology/2011/jan/25/acslaw-ceases-filesharing-claims

BSAなどのビジネスモデルもそう遠くない将来に破綻することになるだろう。

なお,ほかの記事でも書いたことなのだが,主権国家(領土国家)という古典的な理論を前提にするだけでは解釈不可能または誤読してしまうような世界の構図ができあがりつつあるのかもしれない。私の「戦時と平時が常に共存する状況」の理論は,その一部であることになるだろう。

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(余談)

先日,ある知人と会い,飲む機会があった。

そこでは,著作物の著作権が侵害されることを必然・不可避であることを前提とする損害賠償金で飯を食うビジネスモデルについても話題になった。

私の著作物は,官公庁や超有名企業,著名弁護士事務所などでもかなり多数違法コピーされているし,その証拠も常に確保しているので,いつでも訴訟を提起し,損害賠償金だけで飯を食えるレベルになっていると理解している。でも,それをしないのは武士の情けだ。みんな自分自身ではクリエイティブな著作物を生み出す能力がほとんどないことからそうやっているのだろうと思う。憐憫の情と表現してもよいだろう。私が提訴しないことによって,彼に飯を食わせてやっていることにもなる。彼らが私に対して「ありがたい」と思うことはないだろうが,天は真実を知っている。

話題は,「重要な情報はどうやって守るか」ということにも及んだ。もちろん,「情報」になったとたんに盗まれ始めることになる。だから,一切「情報」というかたちにはしない。それが何であるかを説明することはできないが,他人に了解可能な状態になれば,必ず盗まれる。盗まれないためには,「情報」としては存在しないようにすれば良い。

ただし,ある程度まで了解可能な形式で特殊な「情報物」を構築して提供することはある。もちろん,理解できる人にしか理解できない。これは,一種の暗号文であり,それを復号するためのキーは,それを読む人の「能力」という不思議な構造をもっている。完全にセマンティックな暗号方式なので,コンピュータで計算しても絶対に解読することができない。すべて読み手の能力に依存しており,読み手の頭が悪く,教養もなければ,どうやっても理解・判読することができない。

このようなセマンティック暗号が実用性をもつかどうかの実験をすることがある。

会員制サイトの会員に発行しているニューズレターに収録している「ショートショートもどき」は,そのようなタイプの実験の趣旨を含んでいる。ただし,一般的な読者を想定しているので,説明されれば誰でも理解できるレベルのものを意図的に構築して提供することにしている。最も高いレベルのものは,このブログの公開記事として書いたとしても,それがそのようなものだとして解釈・理解できる人は,世界中にほんの数人もいないだろうと思う。

これが,全体としてみると,誰かに複製されても少しも困らない情報管理術ということになる。

このような実験を重ねているのは,従前から主張しているように,「個人」を定義することができない以上,個人に対して「アクセス権」を設定するというやりかたで情報管理(機密性の管理)をすることができないという当然の結果になるからだ。

このようにして,私は,現在のISMSというモデルの限界を見切った以上,次世代のセキュリティ理論の根幹部分を考え続ける。

わかる人にはわかるけれどもわからない人には死ぬまで絶対にわからない。教育や訓練によって普及することもできない。だからこそ意味がある。それで良いのだ。

教育や訓練によって習得可能なものは,教育や訓練によって習得した者によって必ず破られる。

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