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2011年1月28日 (金曜日)

国の巨額財政赤字は実は超インフレと同じではないか?

この記事のタイトルを読んだだけで,わかる人には100パーセント理解できるだろうし,反対論はないだろうと思う。

わからない人のために架空の例を一つあげることにする。

ある国で,消費財だけが生産されていると仮定する。

生産された消費財に見合うだけの通貨が発行された場合,その消費財と通貨とはバランスしている。しかし,消費財が現実に消費され,再生産されない場合,その通貨は,どの財とも交換できないので,究極のインフレ状態になる。

他方,その国で,通貨が発行されず,すべて国債によって国が買い上げ国民に配給するというシステムをとっていたと仮定する。この場合でも,その消費財と通貨とはバランスしている。しかし,消費財が冗費され,再生産されない場合,その国債は,絶対に償還されることがないので,究極の債務超過状態となる。

これら2つのパターンを比較すると,通貨と債務という現象面が異なっているだけで,実際には全く同じことが起きていると理解することができる。

つまり,現象面として経済学上の「インフレ」だと評価されないだけで,結局は同じことではないかと考えられるのだ。

このことについては既に何回か書いたことがある。

要するに,通貨にしろ債務(債権)にしろ,それは単なる期待値に過ぎず,どちらの場合でも実質などなにもないということに気づけばすぐに理解できることだ。

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