ある本についての雑感
ある本の「はじめに」のところに「資料の収集(中略)を担当された同事務所のパラリーガル各位に(中略)ありがとうと申し上げます」と書いてあった。
ところで,「この事務所からサイバー法ブログに対するアクセスが極めて頻繁であったこと」がログ(アクセス記録から特定可能なIPアドレス等)により証明されている。
「感謝されるべきなのは,パラリーガルではなくこの私だ」と言う気は全くない。
パラリーガルは上司である弁護士に指示されたとおりの仕事を誠実にこなしていたのに過ぎないのだろう。
また,私自身もWeb上から普通の人では見つけ出しにくい記事や資料を探し出しているとはいえ,オリジナルでないものを紹介していることが多々ある。
けれども,私は私なりに感想や意見などのオリジナルな部分を創作し,記事に付加している。単に紹介しているだけというわけではない。
それやこれやをあれこれ考えるてみると,「パクりまくるだけの仕事をする人を褒めるような謝辞を書くのは,自由と正義を守るべき弁護士としていかがなものか」というのがこの本を読んだ率直な感想だ。
しかも,その内容が全体として非常によくなかったので,このブログではその書籍を紹介しないことにした。
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もし本人がこの記事を読んでおもしろくないという気持ちをもつのであれば,次のように勧告したい。
ただの1行でもよいから,オリジナルであり,かつ,学術的価値の高い内容を示す部分を含むものでなければ,研究者としては恥なことだと自覚し,出版を控えるべきでしょう。
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