Amazonは駄目だ
以前,Amazonのサイトがクラッシュしたことがあり,その時点までに私が注文した内容を検索・表示することができない。
過日,クラッシュ時点以前に注文したと思しき書籍について,クレジット決済できないとのメールが届いた。それはそうだろう。その時点のクレジット有効期間で記録されているので,とっくの昔に有効期限が経過していることになる。
ところが,書籍名が表示されておらず,注文番号だけのメールだったので,何という書籍についての連絡なのかさっぱりわからない。
利用者としては,注文番号で検索することができず,検索できたとしても,クラッシュ前の注文内容については表示されないのに違いない。推測するに,クラッシュ前のデータは破壊されてしまっている。
これがEC2の実力か。冷笑以外の何ものでもない。
Amazon のシステムはしょぼい。
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以下は推測。
Amazonのシステム(EC2)中には,破壊された発注データをバックアップから再現・修復したデータが存在しており,そのデータに基づく受発注が継続されている。ところが,その再現・修復されたデータが私の顧客用仮想サーバでは表示されないようになっている。もしかすると,私の顧客用仮想サーバがもう一つ存在しているのだけれど,幽霊のような存在であり,私からは何もコントロールできないようになっているのかもしれない。
この幽霊のような仮想サーバが存在しているかもしれないという推測には根拠がある。それは,Amazonから連絡メールを受けてすぐに,支払い手段としてのクレジットカード情報を全部別のカードで支払うように変更したにもかかわらず,その後,クレジットカード情報が修正されなかったので自動的にキャンセルになったという趣旨の連絡メールが届いたからだ。私が管理することができない私用の幽霊仮想サーバが存在している可能性が高い。仮想サーバなのでいくつでもクローンが存在し得る。
このようなEC2の重大な問題は,パブリッククラウドの致命的欠陥の一つの例というべきなのだろうと思う。
Amazonは,「そのような問題はない」と主張するかもしれない。もしそのように主張するならば,私はいつでもAmazonから送られてきたメールを公開する用意がある。事実は事実だ。
私自身が実験台になっているようなものなのだが,興味深いので,クラッシュが起きてから以降もずっと利用を続け,どのような事態が発生することになるのかを観察し続けている。観察することそれ自体がとても楽しいし,私の研究に資するところが大きい。
Amazonの法的対応についても観察し続けている。
クラッシュしてからしばらくしてお詫びのメールのようなものが届いた。
ただそれだけであり,問題が生じ続けているのに,何の弁償もしようとしない。いかにも米国企業らしい無責任さだと思っている。彼らは,社会問題化でもしない限り,絶対に自己の非を認めようとしないし,被害弁償しようともしない。
しかし,私は米国まで出かけて訴訟をしようとは思わない。金のない人間がそんなことをしても,費用倒れで自滅してしまうだけだからだ。さりとて,Amazonの弁護士が菓子おりと示談金をもって私のところにお詫びに来るなんてことは絶対にない。
パブリッククラウドとは,そのような存在なのだということを日々実感しつつ,今後も観察を続ける。
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