スパムやアクセスログを見ていると・・・
このココログのシステムにはスパムコメントなどを防止するための仕掛けがある。もちろん,万全ではない。きっと防御システムに対する攻撃もあるだろうと思う。それでも,今のところどうにか平穏を維持できている。
このブログが文字中心であり,文字以外の要素によって構成されるコンテンツがほとんどないことも功を奏しているのかもしれない。
ところが,文字中心であるがゆえに面白い現象が生じていることを発見し,興味をもった。
例えば,尖閣関係の記事をちょっと書くと,海外の諜報機関からのアクセスが増える。普通は諜報機関だとわからないようにアクセスするものだと思うが,それを私のような素人でも認識できるように諜報機関の正規IPアドレスからアクセスしてくる。おそらく,「ちゃんと読んでるぞ」というメッセージなのだろうと思う。
過日,たまたま間違ってアクセス制限をかけてしまったことがあったが,そのときは面白かった。Googleのロボットはアクセス制限と関係なしに通過できていたし,中国のスパイと思われるところからのアクセスもあった。アクセス制御のシステムに問題がないと仮定すると,どこかからIDとパスワードが外部に漏れたことになるのだが,それを知っている人の数が極めて限定されているので,誰がどのような人物であるのかを推測したくなってしまうという甘露の面白みがあった。もちろん,アクセス制御システムに何らかの問題があった可能性は否定できないが,今までのところ,niftyから正式のアナウンスはない。いずれにしても,アクセス制限をかけると,海外の特定組織からと思われるアクセスが増えるので非常に面白い。
ちなみに,実際には,アクセス制限をかけている中にはめぼしい情報が何もなく,全く別の方法で利用者に提供するようにしているので,徒労ということになるのだが・・・(笑
それから,ある種の記事を書くと,とんでもない国からスパムがやってくることがあることがわかった。今日到来していたのは,ロシア語のスパムだった。これは,スパムというよりも別の目的をもったメッセージの一種なのだろうと思っている。私はロシア語圏の国々に敵意を抱いているわけじゃないし,別に害を与えるつもりも何もないから,まあこれはこれとして一応読んだ上で,いずれも一斉に削除した。同じような例は,中国語でもときどきある。
最後に,本当に怖いのは,ネットではなく,やはりリアルな世界じゃないかと思う。
先日,米国からやってきた某氏と会った。彼は,日本での仕事を終えた後,中国の北京に行くのだという。体格がよくてハンサムなのでどの国に行ってもモテそうな男性だった。そこで,「北京に行けば若くてチャーミングな女性にモテるだろうけど,迂闊な交際をしちゃ駄目だ」とアドバイスをした。余計なおせっかいだったかもしれない。彼は,苦笑いをしながら,「よくわかっているつもりだ」と返答した。
北京だけではなく,もちろん日本国内でもハニーポットはどこにでも存在する。
幸か不幸か,現在の私はお金持ちじゃないどころかわずかな研究資金を捻出するのにとても苦労しているような状況にあるし,若くもハンサムでもないし,政府関係の仕事を受注することもなくなったし,特別の機密秘密を保有しているわけでもない。自分で面白いと考えるアイデアがときどき浮かぶことはあるし,そのアイデアをお世話になった企業等だけに教えてあげることはあるけれども,これまでのところ私のアイデアに敬意を払ってもらったことは1回しかない。そして,しばらく様子を見て何も反応がなければ,このブログやその他のチャネルを通じて公開し,パブリックなアイデアにしてしまっている。だから,現在の私に接近しても特に利益となる情報を得られるとは言えない。また,国際的な研究プロジェクトに参加する場合でも,研究状況や研究成果等が世界に向けてオープンにされることを前提にして運営されるプロジェクトでなければ参加しないことにしている。
例外的に,会員制サイトだけは会員に限定したコンテンツの提供という意味で若干の秘密性をもっている。しかし,そこで提供されるコンテンツは,複製されることを前提にした提供方法を採用している。そして,そのコンテンツは,1年でわずか1200円(1ヶ月100円)の会費を支払うだけで誰でも入手可能だ。それゆえ,厳格にアクセス制限された情報提供だとは言えないだろうと思っている。
そういうわけで,現在の私にそのようなハニーポットが接近してくる可能性はゼロに近いと言える。
「何も魅力がない」ということは悲しむべきことなのかもしれないけれども,喜ぶべきことでもあるのだろう。(笑
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