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2010年12月29日 (水曜日)

さくらを使った詐欺的なペニーオークションサイトの危険性

下記の記事が出ている。

 「いくらやっても落札できない」新型オークションに苦情急増
 産経ニュース: 2010.12.29
 http://sankei.jp.msn.com/economy/it/101229/its1012290038000-n1.htm

これはあることだと思っている。暴力団関係者がからんでいることが決して珍しくない。

同様の例として,偽ブランド品と正規品とを混ぜて出品し,正規品で信用させた上で大量の偽ブランド品を落札させるという詐欺的手口もある。中には偽物を見抜くだけの力をもった利用者もあるが,そのような利用者は何となく排除されてしまい落札できないようにされてしまうという特徴がある。このような場合,サイト運営者には問題がないとしても,さくらの集団が取引の健全性をゆがめているということができ,しかも,暴力団関係者がからんでいる可能性がある。

いずれの場合でも暴力団の資金源として利用されている可能性を否定することができないことから,警察はちゃんと捜査すべきだと思っている。

なお,サイトの経営者が暴力団とは全く無関係の場合であっても,サイトの運用担当であるエンジニア等の中に関係者,買収された者,脅迫されている者等があり得る。この場合,サイトの経営者は,自分では暴力団と無関係だと認識していたとしても,サイト全体としては暴力団と関係をもってしまっていることになる。このようなタイプの事案としては,静岡銀行オンラインバンキング事件などの実例がある。

このほか,ネット上のオークションサイトやフリーマーケットサイトには,様々なリスクがある。

なお,現時点で,課金等の基本部分のプログラムに問題があるという初歩的なミスを犯しているサイトだって全くないわけではない。

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