インターネットは「家族の絆」を破壊する作用を有するか?
下記の記事が出ている。
Is the internet really killing family life?
Guardian: 26 December 2010
http://www.guardian.co.uk/technology/2010/dec/26/untangling-web-krotoski-family-life
依存する対象が生きた人間からネット上の他の「誰か」に重心を移してしまうと,当然のことながら,これまで自明と思われていた家族の絆のようなものが変化を受けることになる。そのことをもって家族の絆が破壊されたと考えるかどうかは論者によって異なるだろうと思う。
18世紀以来の「国民国家」の拡張によって,数え切れないほどの少数民族や部族の生活・習慣・文化・歴史が失われてきた。いわば,近代化とは画一化の代名詞でもあったといえるだろう。これは,均質化された工場労働者や歩兵を大量に獲得する必要があった時代の要請に適合するものだったと言える。
さて,これからの時代はどうなるのだろうか?
古いハリウッド映画だが『ソイレントグリーン』のような世界がまさに正鵠を得ているのかもしれない。
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