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2010年12月 1日 (水曜日)

Microsoft のOfficeがカナダ企業のXML特許を侵害しているとの判決がなされた後の状況はどうなっているか?

下記の記事が出ている。

 Justices to Hear Microsoft Patent Case
 New York Times: November 29, 2010
 http://www.nytimes.com/2010/11/30/technology/30bizcourt.html

連邦控訴裁判所の判決が出て以降,Office 2007を使用している企業,組織,団体等の関係者に対し,私的に「権利関係が大丈夫かどうか確認しておいたほうが良い」とアドバイスしてきた。

しかし,その反応は驚くべきものだった。一つの例外もなく,「Officeが特許侵害をしているわけがないじゃないですか?何言ってるんですか?」だった。

あまりの不明・不勉強に愕然とする。

こんな調子だから,日本の企業はどんどん衰退するのだ。

もちろん,日本語版のOffice 2007に対して判決の効力が直ちに及ぶかどうかは不明だ。問題となるXMLコードを使っていないバージョンかもしれないからだ。だからこそ,問い合わせて確認すべき注意義務があるといえる。

ちなみに,私は,異なるバージョンのOfficeを用いて文書を作成することにしている。


[このブログ内の関連記事]

 Microsoftが特許侵害訴訟での敗訴判決を受け,Office 2007のサービス提供の一部を終了
 http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2010/01/microsoftoffice.html

 特許侵害訴訟の敗訴判決を受け,MicrosoftがWord 2007のコードを変更するとの声明
 http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2009/12/microsoftword-2.html

 連邦控訴裁判所が,マイクロソフトのWord販売差止命令を維持
 http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2009/12/word-88f5.html

 Microsoft Word 2007のXML特許侵害問題から考えるクラウドアプリケーションの問題点
 http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2010/01/microsoft-word-.html

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