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2010年11月14日 (日曜日)

事業仕分けによるIT業界への悪影響は深刻

下記の記事が出ている。

 電子書籍中間フォーマット策定やEPUB日本語化が、事業仕分けの対象に?
 Internet Watch: 2010/11/12
 http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20101112_406234.html

日本国民を食わせていくためには産業がなければならない。

未来の産業を育成するためには,「無駄金」や「捨て金」のように見えるかもしれないが,多大の研究投資を要する。予め確実な投資対象を絞ることができるのなら誰も苦労はしない。山ほどの試行錯誤や失敗の中からほんのわずか数の成功が芽を出し花を開かせるのだ。このことは古今東西どこでも同じ。仮に成功の確率が一定であるとした場合,より多くの成功を誕生させるためには相当大規模に成功錯誤や失敗を積み上げていく必要がある。これは,誰が考えても当たり前の基本原理だ。

このままでは,日本人は飢えに苦しみ,国防もままならず,他国に侵略され,国民はすべてなぶり殺しされ,領土だけ奪われるということになりかねない。

非常に古臭い経済観かもしれないが,「国富」という観念は明らかに正しい。蓄積された富を資本家と労働者との間でどのように分配すべきかについては見解の対立もあろう。しかし,そもそも「富」のないところでは何も分配することができない。このことは,社会保障でも全く同じことだ。国に富がなければ福祉のための分配をすることはできない。

理屈と現実とを倒錯させて思考することは許されない。

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