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2010年11月24日 (水曜日)

ゲームサイトにマルウェアを仕掛けて他の利用者のID情報などを盗み出し,他人になりすまして不正アクセスして入手したゲームアイテムをリアルマネートレーディング業者に売却していた20代のプログラマーらが逮捕

下記の記事が出ている。

 ゲームアイテムを不正転売 容疑の男女、きょうにも逮捕
 産経ニュース: 2010.11.24
 http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/101124/crm1011240755001-n1.htm

 ゲームアイテム不正転売 多人数交流で新たな被害懸念
 産経ニュース: 2010.11.24
 http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/101124/crm1011240758002-n1.htm

現時点では,ゲームアイテムのリアルマネートレーディングだけでは犯罪が成立すると解することは難しく,せいぜい民事上の債務不履行責任や不法行為責任が生ずるのにとどまる。上記の記事によれば,偽計業務妨害罪での立件も考えられているようなのだが,かなり難しいのではないかと思う。どのような罪名で起訴されることになるのか注目したい。

なお,立法論としては,従来から私が主張してきたとおり,保護されたデータに対する無権限アクセスや無権限取得,取得したデータの譲渡行為等を処罰する法令を制定するほうがスジというものだろうと思う。このような立法例は,海外の主要国には存在している。


[このブログ内の関連記事]

 他の利用者のIDでゲームサイトにログオンし,そのアイテムなどを不正に取得して監禁していた少年らが不正アクセス禁止法違反の容疑で逮捕
 http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2010/10/id-5de3.html

 Seconf Lifeのリアルマネートレーディング
 http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2010/03/second-life-c7d.html

 韓国:オンラインゲームで用いられる仮想マネーは,ゲームサイトがサイト外の売買を禁止していたとしても,有効に売買できるとの判決
 http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2010/02/post-647d.html

 オンラインゲームとリアルマネートレード
 http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2008/11/post-03bf.html

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