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2010年11月21日 (日曜日)

FacebookはWWWの普遍性を阻害するという見解

下記の記事が出ている。

 Berners-Lee: Facebook 'threatens' web future
 20 November 2010
 http://www.theregister.co.uk/2010/11/20/berners_lee_says_facebook_a_thret_to_web/

FacebookになるかGoogleになるかはわからないけれど,インターネットというオープンネットワークの中にある大きな閉鎖的ネットワーク(SNSなど)の中だけで暮らす人が増える可能性はあると考えている。

このような「トライブ化」の可能性については随分と昔から指摘されていたのだが,それが現実のものとなる可能性があるのだ。

そのようになった場合,そのような閉鎖ネットワーク内での規律は当該ネットワークに適用される法やポリシーに従うことになる。クラウドの問題と全く同根の問題がそこにはある。

そして,例えば,日本人の大半がFacebookだけを利用するようになった場合,そこには日本の法やポリシーなどが適用されないことは明らかだ。プライバシーポリシーやフィルタリングなどもFacebookのルールに従うことになる。

このような未来の可能性をちゃんと見据えた将来展望が必要だ。


[追記:2010年11月23日]

関連記事を追加する。

 Tim Berners-Lee: Facebook could fragment web
 Guardian: 22 November 2010
 http://www.guardian.co.uk/technology/2010/nov/22/tim-berners-lee-facebook

かつてイギリスで起きた「囲い込み」と比較して考えてみると,この現象の意味を理解しやすいかもしれない。

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