FacebookはWWWの普遍性を阻害するという見解
下記の記事が出ている。
Berners-Lee: Facebook 'threatens' web future
20 November 2010
http://www.theregister.co.uk/2010/11/20/berners_lee_says_facebook_a_thret_to_web/
FacebookになるかGoogleになるかはわからないけれど,インターネットというオープンネットワークの中にある大きな閉鎖的ネットワーク(SNSなど)の中だけで暮らす人が増える可能性はあると考えている。
このような「トライブ化」の可能性については随分と昔から指摘されていたのだが,それが現実のものとなる可能性があるのだ。
そのようになった場合,そのような閉鎖ネットワーク内での規律は当該ネットワークに適用される法やポリシーに従うことになる。クラウドの問題と全く同根の問題がそこにはある。
そして,例えば,日本人の大半がFacebookだけを利用するようになった場合,そこには日本の法やポリシーなどが適用されないことは明らかだ。プライバシーポリシーやフィルタリングなどもFacebookのルールに従うことになる。
このような未来の可能性をちゃんと見据えた将来展望が必要だ。
[追記:2010年11月23日]
関連記事を追加する。
Tim Berners-Lee: Facebook could fragment web
Guardian: 22 November 2010
http://www.guardian.co.uk/technology/2010/nov/22/tim-berners-lee-facebook
かつてイギリスで起きた「囲い込み」と比較して考えてみると,この現象の意味を理解しやすいかもしれない。
| 固定リンク
コメント