スマートフォン上のbotネット
下記の記事が出ている。
スマートフォンによるボットネットの仕組み
IT Pro: 2010/11/09
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20101108/353885/
現在のスマートフォンはCPU及びメモリに物理的な制約がある。そのため,botネットと言っても限定的だとの論調だ。しかし,その見解は正しくない。このサイバー法ブログでは,既に非常に大きな脅威となっているということを伝える記事を何度も掲載してきた。勉強不足の謗りを免れないだろう。マスコミの能力は明らかに著しく低下しつつある。このサイバー法ブログには約3500の記事があり,それらの記事から約2万ほどのWebサイトへとリンクされている(ただし,日本の新聞社の記事に関する限り,その大半が既に消滅してしまっている。海外の新聞社の記事であれば現在でもリンクが生きているものが非常に多いことと比較すると,日本のマスコミの後進性はあまりにも明らかだといわざるを得ない。)。プロの記者であるならば,サイバー法ブログ上の記事及びリンク先にある世界のWebサイトの記事をきちんと全部読み,正しく理解してから自分の記事を書くべきだろうと思う。
なお,あと1年もしないうちに,スマートフォンの物理的能力は飛躍的な進歩をとげることがほぼ確実だ。トラフィックの問題があるので,デバイスのカタログスペックとしての能力が100パーセント発揮されるかどうかは疑問だが,仮に回線の問題がないとすれば,普通のPC以上の性能を持つ装置へと進化するに違いない。そうなると,かなり大きなリソースを食ってしまうようなマルウェアでも完全に実行可能な状態となる可能性が非常に高い。
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