脆弱性に対応するパッチがあてられていないAndroidが多数存在している
下記の記事が出ている。
Researcher outs Android exploit code
Register: 6 November 2010
http://www.theregister.co.uk/2010/11/06/android_attack_code/
一般に,スマートフォンは,携帯電話の形状をした無線通信機能付コンピュータ装置なのだが,そうだと認識している者は少ないだろうと思われる。人間は,観念や理論によって判断・行動するよりも,慣れや視覚的印象などに基づいて判断・行動することが多いからだ。
普通のPCであれば何か情報セキュリティ上の問題があると認識すればセキュリティパッチをあてる必要があると認識する人が少なくないだろう。しかし,スマートフォンではそうではないし,今後もそうならないだろうと思われる。
したがって,何らかの方法による自動的な脆弱性要素対応修正プログラム配布システムの構築が考えられている。上記の記事で示されている見解はその一例ということができるかもしれないが,前途は多難ではないかと思う。
なにしろ,スマートフォンは,既にあまりにも普通の人々に普及してしまっている・・・
今後,従来型の電話や携帯電話が消滅し,IP電話やスマートフォンだけの世界がくるのだろうけれど,あまりにも脆弱な世界ではないかと思う。一瞬にして社会内の通信インフラのすべてが破壊されてしまう「サイバー核戦争」のような事態には全く対応できていないどころか,そのような事態の発生を生じやすくさせてしまっている。
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