« 下請業者が使っていたPCにインストールされていたWinnyによって神奈川県警のシステム開発関連議事録が流出 | トップページ | 2歳未満の幼児の81パーセントがネット上で写真を晒されているとの調査結果 »

2010年10月10日 (日曜日)

クラウドコンピューティングにおける情報セキュリティ上のリスク

下記の記事が出ている。

 How malware can compromise cloud security
 Security Park: 07/10/2010
 http://www.securitypark.co.uk/security_article265366.html

基本的には既存のコンピュータシステムでも同じなのだが,クラウドでは根元が汚染されると全ての仮想サーバがほぼ同時に全部汚染されてしまうという恐ろしさがある。機密データの外部流出にしても同じで,仮想サーバの利用者が個別に暗号化するなどの措置を各自講じていない場合,根元が破られるとほぼ同時に全ての仮想サーバの安全性が破られてしまう可能性がある。

一般に,集中システムというものにはそのような脆弱性があり,最も中枢部を狙って攻撃すれば最小の努力で全体を壊滅させるという最大の効果をあげることができる。

集中システムの推奨者は,管理を集中することによる効率化やコスト削減を強調するが,このメリットはシステムの管理者だけにとってもメリットではなく,システムを攻撃する者にとっても顕著なメリットになっているということを忘れてはならない。

|

« 下請業者が使っていたPCにインストールされていたWinnyによって神奈川県警のシステム開発関連議事録が流出 | トップページ | 2歳未満の幼児の81パーセントがネット上で写真を晒されているとの調査結果 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 下請業者が使っていたPCにインストールされていたWinnyによって神奈川県警のシステム開発関連議事録が流出 | トップページ | 2歳未満の幼児の81パーセントがネット上で写真を晒されているとの調査結果 »