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2010年10月30日 (土曜日)

ネット書斎の提案

ちょっと思いついたので提案したいと思う。ビジネス方法特許を取得する気はないので,誰か現実にビジネス化したい企業がやれば良い。

提案するのはネット書斎だ。

電子書籍を購入しても手元のディスクにファイルが蓄積され,普通のファイル一覧の中から探して閲読することになる。もちろん,特定の電子ブック機器やアプリケーション等でないと閲覧できないファイルについては,ファイル一覧も別になる。それに加えて,ファイル一覧の表示は,表示用ソフト(ブラウザなど)の作成者が予め決めたとおりにしかならない。

しかし,リアルな本はそうではないはずだ。

どの書店で購入した書籍を書棚のどの位置に置くのも読者の自由だ。図書館学の専門家はそれなりに区分や類別をするかもしれないが,読者はそんなことなど気にしない。自分の都合で好きなように配置する。

ここがポイントだ。

もし,ネット上に書斎のようなストレージサービスがあり,どのようなタイプの電子書籍でもすべて同一の種類のものとして配置することができる電子書棚があり,書棚の中の電子書籍の置き換えはグラフィック化された本をマウスポインタでつかんで別の本と本との間に置き換えるだけ,というような感じのサービスがあると,例えば旅先にあっても,好きな本を電子書棚から取り出して読むことができる。また,自分のPCがクラッシュしても,購入した電子書籍を電子書棚に登録してあれば,いつでも読むことができるようになっていれば,非常に助かる。

更に,そのような電子書棚があれば,自分が既に読んだ本を視覚的に一覧できることになるので,グラフィックをうまくつくれば,あたかもトレーディングカードを集めるのと同じような楽しみを味わうこともできるかもしれない。リアルな書籍に関しては,店頭で購入する際にバーコードなどから入力して登録することもできるようにすれば良いだろう。このようなやり方は,書籍の販売促進にも寄与することがあるかもしれない。

以上は,自分で購入した書籍に関するものだが,同じシステムを応用して,電子書籍の貸本屋的なビジネスを構築することも可能かもしれない(←著作権処理等がきちんとできていることを前提とする。)。そして,ここでも過去に借りた本の表紙デザインをトレーディングカードのようにしてコレクションすることができる仕組みを導入し,それなりの楽しみを提供することができるだろうと思う。

更に,このような発想は,教育用の電子教材書棚としても応用可能だろう。そこでは教員から指定された教材を学生や生徒がちゃんと読んで宿題をしたかどうかを自動的に集計することもできるかもしれない。

実際にこれをビジネス化しようとすると,出版界をほぼ網羅するような総括的な合意がなければいけないことになるので,なかなか難しいかもしれない。しかし,書籍を単に書籍と考えるのではなく,コレクションの対象としている人もかなり多数存在するので,そのことを理解すれば,新しいビジネスがひらける可能性があるのではないかと思う。

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